骨髄異形成症候群にかかった男が骨髄移植をして社会復帰するまでの闘病記

Since.2002.1.20

入院日記(脾臓摘出手術 2000.11〜2001.1)

そして、ベットに乗ったまま手術室へ直行です。
何しろ緊急手術の上、その日直前まで検査をやっていたものだから、
手術開始が夕方ごろ(6時か7時)、
普通に廊下から、業務用のエレベーターにベットのまま運ばれて、
2階の手術室へ、そして、そのまま麻酔を点滴され眠ってしまいました。。

(でここからは後日談)
実際いろいろとあったそうです。
まず・・この7階には透析室があるのですがそこのナースにまで話題になってたこと
曰く「色の白い、若い男の人がベットで運ばれて行った・・」etc
 (もしかしたら死んだと思われたのか。)

次に手術中に先生が来て家族にかなりやばい状態なので覚悟しておいてください
と言ったとか言わなかったとか。
(実際かなりやばいところまで行ってたらしい。)
輸血用血液を運ぶために日赤の車(輸血の血液を運ぶ車)がピストン輸送していたこと
さらに摘出以外の方法も試みてみたが結局摘出するしかなかった。
で・・・結局予想通り出血箇所は脾臓だった・・・ということ。
(家族にはその脾臓を見せたらしい。)
そんなこんながありながら・・・何とか無事に終了したらしい。

で・・・翌日。
意識が戻るとともに異常に息苦しい。
あまりにも息苦しくてたまらんのでさっさと人工呼吸器をはずしてもらいました。
(もっとも、・・・それ以前に自分で人工呼吸器を引っこ抜いていたらしいが・・。
−これも後日談)
とにかく・・無事にSICU(こちら外科系の集中治療室)に戻ってこれたらしい。
意識が戻ったところでSICU内の病室に移動。
で・・体を拭いて採血をとって(あと何やったかな?)一通りやったあと、
麻酔も効いてるせいかそんなに痛くなかったのでちょっと歩いてみることにしました。
もちろんSICU内ではあるが・・・これには皆さんかなり驚いたらしい。
というのもしばらくは寝たきりだろう思っていたらしく、
事実、床ずれ防止の為ベットにクッションがひいてありました。

さあ、しかし・・、麻酔が切れてくると今度は痛いのなんの・・・。
見ると横腹になが〜〜い傷。しかも横に・・です。痛いはずだ。。
(ちなみに縦より横に切ったほうが痛みが強いらしい。)
それにしても、この痛さは尋常じゃない。はっきり言ってしゃれにならん。
ほんとベットが電動でよかったとこのときばかりは思った。(苦笑)
そして、この日の採血結果・・血小板12万・・いかに輸血したかわかっていただけるかと(笑)

それから2・3日後に元の病室に戻りそれからリハビリ・・・と行きたいとこですが
はっきりいってそんな気にはとてもなりません。痛すぎて。
これが外科の病棟だったら歩け・歩けでいやがおうにも歩かされるんでしょうけど
ここは7階です(ちなみに糖尿患者が大半を占める)あまり無理強いはしません。
それに甘えて・・・結構楽してました。
まあ、それでも最初はトイレから行き
次にナースステーション、さらにデイ・ルームというふうにちょっとずつではあるけど
歩く距離は増えていったのですけど。
もちろん看護婦さんに付き添ってもらいながら・・ですが。
(回数は長い間1日1回がやっと)
それでも術後結構長い間一人では歩くことが出来なかったんだけどね。痛すぎて。

さてそれでもゆっくりではあるが回復していき(しかも食欲もしっかり回復。)
とうとう1階下まで降りていくところまで回復しました。
(まあ、一応以前入院してたところだしご挨拶くらいはしておかないと)
で・・・私の姿を見た、以前入院してたときにいっしょだった人たち・・・

一斉に

「おっ、不死身の人」

「いきとったんかいな」

「奇跡の男」

・・・・・まあみんないろいろよう言ってくれるわ。(笑

そんなこんなでまあおなかを抱えながらではあるが、
何とか自力で歩くことが出来るようになり、
さらに抜糸(確か術後14日目くらいだったかと)も済み。>
余計な点滴もなくなり、何とか12月初め(3日あたりだったかな)に
退院にまでこぎつけることが出来ました。

ところがこれで終わりにはならず、退院したあと・・今度は風邪を引いて体調を崩し
(しかもMRSAもいっしょに暴れてくれた)
またまた高熱出して寝込んでしまい。もう体調はボロボロ。
あまりにもしんどいのでまた入院させてくれ!!といったところで風邪程度では
そうも行かずとにかく薬をいろいろ使いながら何とか治していった。
(おかげで正月も風邪で寝込んだまんま。)

まあ、それも年が明けたら徐々によくなりさて、これから体力回復させようかなと思った矢先
・・・O病院から「病気が動き出しかかってるからすぐ入院して移植するぞ。」

「えっ・・・・・・・・手術してまだ2ヶ月も経ってないのに??
マジで大丈夫なん?? 体力持つの??」

そういう疑問も何のその
とにもかくにも早急に入院することになってしまいました。
(それにしても・・・・ほんまにめちゃくちゃなことやったな・・今思うと)

    

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