骨髄異形成症候群にかかった男が骨髄移植をして社会復帰するまでの闘病記

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骨髄移植前の日記ー脾臓破裂 (2000.11.14)

さて、こうして再び病院を追い出され(笑)
またしばらくはA病院での外来経過観察と相成りました。
(むろん最初の1・2週間はMRSAの治療もプラス。)
まあ、それにしてもです、このとき実はIVHをさしたまま退院することになりまして、
(まあ、はっきり言ったらもう1回入れるよりもそっちの方がよかったのだけど。)
これがまた・・・・実にじゃま。。。。
特に風呂にはいるときなんかはもう大変でした。
IVHに水が入ってはいけないので、防水のカバー
(粘着のビニールテープみたいなもの)をするのだけど、
これが当たり前ですが一人で出来るはずがない。。
で、仕方がないので家族に手伝ってもらってましたけど、
やっぱり・・・いやなもんですわ。は  っきりいって。。

そしてです。10月の終わりごろにちょっと酒を飲みに行きました。
しかも・・・めちゃめちゃ飲んでました。(笑)
水割りたらふく・・最後にはまたまたビールってな具合に・・。
それからです・・・。妙に寝るときに横腹が痛みます。
ただこれも普段は何てことないのであまり気にしないでおきました。。
で・・・・11月3日(この日付だけは忘れない。)
いきなり高熱出してぶっ倒れました。で、そのまますぐ病院に行けばよかったんですが、
なんと言ってもこういうときは出来るだけ動きたくない!!
で・・・どうせ風邪だろうと思って病院に電話をかけてバファリンを飲んでいいのか
当直の先生に確かめて飲んで過ごそうとしました。
・・・が!!
次の日になってもまったく熱が下がりません
仕方がないので、その日の夜にA病院の緊急外来へ直行。。
そしてロキソニンと薬を少々(何をもらったかは忘れた)もらってその日は帰りました。
にもかかわらず・・・・次の日も熱は下がりません。
しかも、便の状態もどことなく赤くなっていてどうもおかしい。
そんなわけで再びA病院へ直行。そして今度はそのまま入院となりました。
(しかもまたまた夜中に駆け込んだ。)
で・・・3たびA病院のMICU(内科系の集中治療室)へ。
そこで点滴やら輸血やら何とかやり過ごしました(実際何をしてたかはもう忘れた。)

そして、そこで1日2日過ごした後(駆け込んだ日休みだった。)
またまた病室移動。今度は7階の個室です。
入院してすぐ熱は引いてきたものの、なんかまだ調子が悪い。
しかもです・・・なんと輸血したにもかかわらず採血の値が元に戻ってる・・・
という状況が発覚しました。さあ大変です。見た目では出血してる様子はゼロ。
ただ、便の赤みは相変わらずな上、今度は尿の方も出にくくなってきました。
そして・・・熱のあるときは特に気にしてはなかったのだけど、
どうもおなかが張ってる感じがする。と訴えて、エコーをとった所
どうもおなかに水がたまってるみたい。とにかく抜いてみて検査に出してみようということでお  なかに注射器を刺して中の水を抜いてみると・・・・
出てきたのは、なんと真っ赤な血!!!!
つまりおなかの中にたまってたのは水ではなく血だったわけです。
それはすなわち、体の中のどっからから出血してるということです。
さあ・・・えらいことになりました。

とにもかくにもこのままではたまらんので、おなかの中の溜まってる血を何とか外に出してもらうためにチューブを体の中に刺して、(ただこれをしてもらうのに、土・日が入ったために2日  かかった。間の悪いことに。)地を抜いてもらい、さらに出血箇所を調べるために検査・検査のオンパレードです。
レントゲン・エコーはもとよりCT、カテーテル、胃カメラなどなど・・。
さらにそうこうしてるうちに点滴の数もどんどん増えて腕に2箇所、さらに足にも・・。
もうどっから見ても重病人です。(あたりまえだ・・・。)
さらに体調もますますおかしくなって、入院当初は歩いて検査に行っていたのが
車椅子さらにはベットで・・・というふうにもうめちゃめちゃです。
中でもきつかったのがカテーテル(別名アンギオ?)
足の付け根のところから造影剤を入れてどこから出血してるかを調べる為にやったんですが、
これがまあ、しんどいのなんの。
ただでさえフラフラ状態なのに息を吐いてそのまま止めて・・・なんて出来ます???
しかも・・・止めてる時間がむっちゃ長い(というふうに感じた。)
もうしんどいのなんのって・・・・、さらにこのあと続けて造影のCTも・・・
なんて来たからもう大変。これだけももう死ぬかと・・・。(冗談抜きでマジでそう思った)
(ちなみこの検査本来ならこのあと12時間の絶対安静を義務付けられて実はこれが一番しんどいらしい。私は後ほど述べる理由でやりませんでしたが。)

そんなこんなでいろいろ検査をやった挙句・・どうやら確証はないが
脾臓から出血してるんだろう。そして大変なリスクはあるけど手術するか?と聞かれました。
そのとき、もうひとつ対処方法も聞いたのですが後々苦しむよりも・・ということで
手術することに同意。
(まあ、脾臓そのものがあってもなくていいらしいと聞いてたこともあるが)
そしたら・・・じゃあすぐできるように準備してるから。。。

「へ・・・・今から??」

「そう。」

「ちょっと待ってや〜〜。別に手術するのはかまわんけど明日にせえへん。
今日はもうしんどい(その前にカテーテルとCTをやって、もうすでにフラフラ。)」

しかし・・・「もう外科の先生も準備してるから」

あとはもう何も言えずじまい。(苦笑)

で・・そのあと手術の説明があったわけだけど、
外科の先生の平然とした顔と血液内科の主治医のこわばった顔は印象的だった。
というのも、脾臓の摘出手術自体はそうたいした手術ではないらしい
が・・・・・私の場合なんといっても血小板が2万!!ですから
血が止まるかどうかわからない。
そしてどうやら止血の管理は血液内科の先生が責任を持つようになってたみたい。
想像するに・・・。
(これが11月14日の話。)

Chapter 11に続く

    

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