骨髄異形成症候群にかかった男が骨髄移植をして社会復帰するまでの闘病記

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闘病記用語集

サ行

サイモグロブリン

免疫抑制剤(?)の1種。ウサギの血清を利用して作った薬だそうです。
ミニ移植の前処置の薬として使用しました。
副作用として発熱(それもかなりの高熱が出る)、皮疹、血圧低下などがある。
ちなみにまだ未承認の薬剤。

ザイロリック

尿酸を減らす薬。(尿酸値を下げるクスリ) 通風などの治療に使います。
軽い副作用として肝臓や腎臓などに負担がかかるそうです。

G.V.H.D

日本語では移植片対宿主病というそうです。
具体的には白血球には異物を攻撃する性質があります。
つまり移植したドナーの 白血球細胞が自分の身体(臓器やら皮膚やら)を異物とみなして攻撃することがあります。 その作用を一般的にG.V.H.D.といっております。
(一般的に臓器移植とかのニュースでよく言われる拒絶反応を思い浮かべていただければ)
移植後すぐに起きるものを急性G.V.H.D、しばらくしてから(約100日後くらい)起きるものを慢性G.V.H.Dといいます。
一応対処法・予防法としては免疫抑制剤、特にステロイド(大抵はプレドニンだと思いますが)の量の調整が主になります。
悪性腫瘍を攻撃するG.V.L.(後述)と「理論的には」相関性があるといわれている。

G.V.L

大まかな仕組みはG.V.H.D.同じです。
つまり白血球が異物を攻撃するという性質を逆に利用してガン細胞(白血病細胞)をやっつける反応を言います。ミニ移植などでは特にこの効果が重要視されます。
G.V.H.Dとの相関性ですが、理論上では攻撃対象が違うだけで反応自体は同じなので、
G.V.H.Dが出るとそれだけG.V.L.効果も期待できると考えられています。
(ただしあくまでも理論上の話でG.V.H.D.が出てるからといってG.V.L.効果も出てるかいえば必ずしもそうではない。)

ステロイド

副腎皮質ホルモンを人工的に作った薬。 本来はアレルギーなど過剰な免疫反応を抑えるために使用される。 そして、それと同じ要領で移植の際の免疫抑制(免疫コントロール)に使います。 効果が大きい反面多種・多様な副作用ももたらす。

生着

移植した幹細胞が無事に自分の骨髄に根付いて血液を作り始めること。
私の場合は大体白血球が1000超えたらそういう状態になったとみなしてました。

セルセプト

免疫抑制剤です。GHVD担当細胞のリンパ球の増殖作用を抑えることで免疫抑制効果を発揮します。副作用として骨髄抑制、腎障害、下痢などがあるらしい。 また効果をコントロールするのが結構難しいらしい。 カプセルの薬で、日本ではまだ保険未承認の薬です。

セルベックス

胃の粘膜を強くすることによって胃を保護する胃薬。
カプセルと顆粒があって、私はカプセルを使用してます。

造血幹細胞

白血球、赤血球、血小板などの源となる細胞。
通常は骨髄の中でしか見られません。

ゾビラックス

ヘルペスに効く抗ウイルス剤。 ヘルペスの治療といえばこいつです(笑)
錠剤で点滴でも使用します。

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