骨髄異形成症候群にかかった男が骨髄移植をして社会復帰するまでの闘病記

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闘病記用語集

カ行

化学療法

一般的には薬を使う治療全部を差すんでしょうけど、
ここでは、抗がん剤を中心とした白血病の治療法を意味します。
なお、治療法は病気の種類・状態によってさまざまです。

カテーテル

ひとつはヒックマン・カテーテルをさします。
そしてもうひとつ、心臓・肝臓などの病気の際に足の付け根の静脈から針を入れて
造影剤を流し込んで(点滴の要領)血管の状態を診る検査をいうこともあります。
ちなみにこの検査、検査自体はたいしたことないのですが
そのあと絶対安静(12時間くらい)を強いられるのがかなり辛い。

カリニ肺炎

カリニ原虫に感染して起きる肺炎 。
症状としては発熱・咳そして呼吸困難に陥って死にいたることもある。
予防・治療としてはバクタの服用。ベナンバックスの吸入。
HIVとの絡みでこの名前をきいたことのある人もいると思います。

間質性肺炎

肺の間質(細胞と細胞の間)に炎症が起きて起こる肺炎。
自覚症状としては咳・呼吸困難で症状が進んでくると肺活量の減少、酸素不足、
さらには肺自体がかたくなって死に至ることもあるそうです。
原因はいろいろ(中には分からないものも)あるそうです。

感染症

言葉のとおり何かに感染してしまう事(笑) これがどこで問題になるかというとまずは移植の際。
前処置で自分の幹細胞を絶滅させます。
つまり白血球が無くなるのでその間抵抗力がない状態になります。
したがってその間に細菌・ウィルス等に感染して危険な状態になる さらにもうひとつもともと持っている菌(常在菌)が悪さをして危険になることもあります。
もうひとつは移植後。 まず治療によって体力・免疫力が落ちてます。
その上に免疫抑制剤を使います。 したがってよりいっそう細菌等に感染しやすくなる。
予防には抗生物質の服用、そしてうがい・手洗いです。

キロサイト

抗がん剤の一種。 色は無色透明。点滴で使用します。
かなり強い吐き気がしますが、今日いい吐き気止めが出てるので
そちらはそれほど気にすることもないと思います。 (ただし人によってことなります。)
私は分化誘導のときと移植の前処置のときとの2回使いました。
(分化誘導のときは吐き気止めなしだったのでえらい目にあいましたけど・・。)

クラビット

抗生剤のひとつ。主に細菌に対して作用します。 白色の錠剤と顆粒があるそうです。
私が使用してたのは錠剤の方。

グラン

白血球を増やす薬(G-CSF)を指します。

血小板

血球の種類のひとつ
出血をとめることが主な役割。
というわけでこれが少ないと血が止まりにくくなります。、
あと血管の保護もしてくれてるので少ないと出血しやすくもなります
通常1μl中20〜30万個あるそうです。
輸血の際、実際に見てみると黄色い色をしています。

好中球

白血球のなかで殺菌面を担う細胞。 体の中に入ってきたばい菌(細菌etc)はこいつが退治してくれます。 白血球の中で一番多い割合を占める細胞です。

骨髄芽球

白血球の中で一番幼若な細胞。言い換えれば「白血球の赤ちゃん」というようなもの。 通常は骨髄の中でのみ見ることが出来る。 これがガン化して異常増殖したものが白血病となる。 ちなみに骨髄芽球→前骨髄球→骨髄球→後骨髄球→状核球→分葉核球の順に 成熟していくそうです。 また、時によっては未熟な血球全体をさす場合もあるみたい。

骨髄移植

血液疾患治療のひとつ。現在のところ最後の切り札的治療(完治が期待できる反面その代わりリスクも高い) 簡単に言うと自分の幹細胞(血液の元になる細胞)を他人の肝細胞に置き換える治療。
結構誤解が多いので細かく説明しますと(実際本当に手術をすると思ってる人を多数見かけるので。) まず抗がん剤・放射線治療で自分のガン化した細胞を絶滅します。
次にドナーの人から幹細胞を取り出し
(やり方はマルクとほぼ同じなのでそちらを参考にしてください)
点滴によって患者に移植。 そしてそれが根付くのをひたすら待つ・・という治療法です。
というわけでガン細胞を根絶できるということが期待できる反面、感染症(抵抗力がなくなるため)、
GVHD(他人の細胞を入れるために必然的に起こります。)といった副作用的なリスクを伴います。
なお、以前はドナーの白血球のHLAが一致しないと出来ないとされてましたが、
今日では完全に一致しなくても移植をやる病院も多数あります。 (私のいたところもそのひとつ)

骨髄異形性症候群

M.D.S.の項参照。

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