骨髄異形成症候群にかかった男が骨髄移植をして社会復帰するまでの闘病記

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闘病記用語集

ハ行

バクタ

細菌に効く抗生剤。結構いろんな細菌に効きます。
あとカリニ肺炎の予防薬としても使うことがあります。
一錠の大きさがかなりデカイ薬です。

白血球

血球の一種。主な役目はばい菌を殺すことです。
さらに好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類に分けられます。

バンコマイシン

抗生物質。多分地上最強の抗生物質かと(笑) まずは移植時の腸内殺菌として使用。
そしてもうひとつは対MRSA用の抗生剤で使用。
MRSAの抗生剤の時は点滴で、また移植時の腸内殺菌の際は 飲み薬として使用しました。
なお、この薬、飲むにはものすごく苦くてかなり苦労します。 (ファンキゾンより嫌かも。。。)

脾臓

胃の裏側のかなり奥のところにある臓器。 役割としては老化赤血球の処理というものがあるらしいのですが、 幼児期までは骨髄での造血活動で足りない分を補うために ここでも造血活動をやるという意外と重要な臓器です。 その反面、ある程度成長するとほとんど不要なものになりますが・・・。
また、血液系の疾患が起こったときはこの脾臓がはれ上がります。
時折事故などで裂傷させてしまって手術となる場合もありますが、
手術自体はそれほど大変な手術ではないようです。

フルダラビン

抗がん剤の一種。免疫抑制機能を持つらしい。
どちらかというと弱いタイプの抗がん剤だと思います。
私も使いましたが特に大変な目にはあいませんでした

プレドニン

ステロイド剤の代表格。炎症や免疫過剰を押さえるために使われます。
アレルギーなどでこの名前を聞く方も多いと思いますが、 これを骨髄移植の場合には免疫抑制剤として使います。 効き目が大きい反面副作用も多くてムーンフェイス(後述)、血糖値の上昇 白内障、大腿骨骨頭壊死などなどいろいろあります。
5ミリの錠剤をプレドニン、1ミリの錠剤をプレドニゾロンといいます。
(違いは量と作ってるメーカーの違いくらい)

プログラフ

免疫抑制剤。免疫系のリンパ球の活動をおさえてくれるらしい。
点滴使用のほか0.5ミリのカプセル。0.2ミリの顆粒があります。
他の免疫抑制剤系の薬に比べて副作用はさほど強いものはないが それでも、手・足の震え、腎障害などの副作用を起こすことがあります。 通常血液中のタクロリムス(こいつの成分)の値を見ながら薬の量を調整します。 (ちなみにうちの病院では3.5〜5.5ng/ml位までの狭い範囲内で調整します。) なお、この薬を服用してる最中はグレープフルーツ(ジュースも含む)は一切口にできません。

ブスルファン

抗がん剤。前処置のときに使用。 私の時は錠剤(顆粒だったかも)で使いました。
とにかく一日4回等間隔で飲まないといけないのがしんどかった。
夜中の2時とかにこいつを飲むために起きないといけないこともありました(苦笑)
それともうひとつさすがにこいつを使った時は吐き気がしました。
というわけでかなりきつい抗がん剤です。

分化誘導法

MDS(−RA)の治療法のひとつ。 少量のキロサイトを使って血球の育成を誘発してもとどおりに治してしまおうという治療法。 ただし、逆に減ってしまうこともあるので本当に効果的かどうかは謎。(笑) 実際私の場合はこの治療法試してみましたけど失敗しました。
なおこの治療の場合キロサイトの投与は皮下注射になります

ベニロン

詳しくは知りませんが免疫力を高める薬らしい。
点滴で投与します。値段が恐ろしく高い。。。

放射線治療

まあ、放射線を使う治療はいろいろありますが(特にガン治療) 骨髄移植の前処置としてもこいつをやることがあります。 骨髄移植の場合は完全に幹細胞を絶滅させるために 全身にこれを当てます。
当てる量・回数は人によって違いますし、当てない人も時折います。
これをやったあとは強烈な吐き気がしますし、ものすごくだるくなります。

膀胱鏡

尿道のところから内視鏡を入れて膀胱の中を調べる検査ですが 別に骨髄移植とは何の関係もありません。 なぜやったかというと、膀胱の中にガンらしい影があったので検査されただけです。
一般的には下半身麻酔で行われます。

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